卒後教育実施報告 -第11回学校保健実践研究会-

 創設より11回目を数える学校保健実践研究会が平成26年3月1日(土)に八王子キャンパスにて開催されました。今回は堀切忠和先生(九段富士見法律事務所弁護士)の「保健室から見た学校の危機管理~保健室から学校を変えよう~」および、近藤卓先生(子ども研究所所長他)の「基本的自尊感情を育む共有体験と心の支援~PTGを視野に入れて~」と題する2題の基調講演を設定いたしました。子どものからだと心への対応の最前線にいる養護教諭にとって身に迫る話題を提供していただき、会場からも質問が出ていました。


 後半の実践報告では正木里佳教諭(東京都立永福学園肢体不自由教育部門養護教諭,H18看護学科卒)、平和田理恵教諭(茨城県牛久市立神谷小学校養護教諭,H14保健学科卒)、木村三華教諭(順天中学校・高等学校養護教諭,H17保健学科卒)の3名の卒業生から現場での取り組みが紹介され、卒業生の活躍を垣間見るとともに、参加者との意見交換もすることができました。


 終了後の情報交換会では、養護教諭志望の在学生たちが講師の方々や先輩と交流を深める貴重な機会となり、本会の趣旨にそった意義深い事業となりましたことをご報告いたします。本会は杏会および杏里会の支援によって運営されております。ご関係の皆様のご理解とご協力に心より感謝申し上げます。

(担当幹事:下島・亀崎)


第11回 学校保健実践研究会を終えて」:H24年度健康福祉学科卒:鈴木菜津美

 今回も多方面からのお話を聞くことができ、大変勉強になりました。堀切先生の講演では、弁護士の立場から普段悩んでいることを簡単に考えられるようアドバイスをいただき、とても新鮮でした。現場を支えてくれる人がいるということは、一人職種にとって本当に心強いと感じました。

近藤先生の講演では、自尊感情について身近に感じていたので、深く考えさせられました。どういったプロセスで支援していくか、またPTGのことも知ることができました。卒業生の実践報告では、校種別に業務内容や児童生徒とのやりとりを聞くことができ、自分とは異なる注意すべき点などを知り、今後の実践に役立てられるようにしたいと思います。

 諸先生方の貴重なお話を受け、駆けだしではありますが養護教諭としての責任を改めて感じるとともに、今後も子どもたちのために尽力していこうと思います。諸先生方、場を設けてくださった大学関係の方々には本当に感謝しています。ありがとうございました。