保健師0Q会(2021年度実施報告)
保健師0Q会は、平成20年度の卒業生が立ち上げ、今年で12年目を迎えました。杏林大学出身の保健師が様々な自治体等に所属し、杏里会の保健師ネットワークが一段と広がってきています。会は月1回自主研修として実施しており、今年度は計9回行いました。参加者は1年間延べ70名程度で、毎年保健師1年目のメンバーを迎えています。この会では、事例検討、担当事業の振り返り等をしています。年々、複雑な家庭環境や健康課題を抱える事例が増えており、対応に困難を伴うことも多くなっています。対象者の支援について、丁寧に振り返り、対応を検討するよい機会となっています。様々な自治体等で就業している卒業生らと話し合うことで、多様な視点から前向きなフィードバックを得られることも大きなメリットとなっています。また、ピアサポートの場としての役割も果たしています。例年保健師に就職する同級生が少ない上、教育システムや機関・社会資源のネットワーク等の就職先の環境はそれぞれ異なります。特に新任期や、看護師から転職したばかりの保健師は、自身が思い描いていた仕事とのギャップや不安・悩みを抱きやすい環境にあります。会に参加すると、恩師や卒業生と顔を合わせ、お互いの近況報告や、不安や悩みを相談することができます。また、他の自治体等の情報を得て、自らの保健師活動に活かすことができています。今年度は新型コロナウィルス感染症の流行により、多くの保健師が影響を受けました。普段は感染症業務を行なっていない保健師も、感染症業務の応援に駆り出され、通常業務をこなす一方で感染症対応を行うこととなりました。保健師0Q会も、感染予防対策から、オンライン中心で実施しました。当初はオンラインのみで事例検討ができるのか不安がありましたが、資料や進行の工夫でスムーズに勉強会を進める事ができました。令和2年11月のみ会議室を借りて実施しましたが、オンライン参加もできるようにしました。普段、会場に来られない方が参加できることや、子育て中の方も参加しやすい等、オンラインならではのメリットを新たに発見できました。来年度も引き続きオンラインを活用しながら0Q会を継続し、これからも保健師の仕事を頑張っていこう!と思える会にしていきたいと思っています。(保健師0Q会 島崎遥)