卒後教育実施報告 -第5回 救急救命士-
平成27年2月16日(月)、八王子キャンパスにおいて、救急救命士課程及び救急救命学科卒業生に対する第5回救急救命士卒後教育(杏林救命士会)が開催されました。
第1部は、MRとして活躍中の卒業生に、MRについてのご説明とともに、留学のご経験や英語の学習法についてご教授いただきました。グローバル化が進められている近年、消防機関においても英会話ができる人材が求められており、非常に時宜を得た内容でした。
第2部では、病院救命士として活躍中の卒業生に、所属病院の取り組みおよび病院救命士の業務内容についてご講義いただきました。卒業生の所属病院はDMATの活動や訓練、各種講習会を開催するなど、救急病院として先駆的な活動を行っています。また、救急外来業務に加え、病院救急車の運用や医師事務作業補助者として医師の業務負担軽減に貢献するなど、救命士が幅広く活躍していることがわかりました。
第3部は東京消防庁の救命士による、「腰背部痛、見当識障害で救急要請した症例」についての症例検討でした。救急現場では、教科書に記載されていない症状や病態が現れることもあり、判断の難しさな
どを改めて考えさせられる内容でした。
第4部は千葉市消防局の救命士に、「救急現状と取り組み」についてご講義いただきました。指令センターの共同化や指導
救命士の導入など、様々な取り組みによって救急医療体制の効率化や質の向上、経費の削減などを行っていることがわかりました。こうした職員の方々の不断の努力により、住民の生活が守られているのだと感服しました。
終了後には懇親会が行われ、卒業生や在学生の交流が広がりました。救急救命学科では、今後も卒後教育として杏林救命士会を開催する予定です。
救急救命学科助教 久米梢子