第1回杏林大学作業療法学科卒後研修会報告書
開催日:2023年9月9日(土) 19:00〜21:00
開催形式:Zoomを利用したオンライン開催
参加者:卒業生18名
2023年9月9日(土) に第1回杏林大学作業療法学科卒後研修会が開催されました。当初2021年の開催を目標としていましたが、新型コロナウイルス感染症の感染状況等を鑑み、一昨年・昨年と2回の延期を経ての開催に至りました。第1回のテーマは一昨年度、卒業生への事前アンケートを実施し、最も関心の高かった「OTとしての将来設計〜キャリアプランと転職〜」と設定し、卒業生より選出した講演者3名から、これまでのキャリアの紹介、卒業後どのタイミングでキャリアプランを検討・設計し、実際に行った転職の仕方や転職先の探し方などについてお話しいただきました。講演者1人目は1期生から急性期・老年期・回復期と3施設を経験し、現在子育てと仕事の両立されている北島先生より、3領域での経験と今後のキャリアプラン、子育てと仕事とを両立させる上でのポイントをお話しいただきました。2人目は2期生から卒業生として初の認定作業療法士(日本作業療法士協会認定資格)を取得した木下先生から、認定作業療法士取得に至った経緯と取得に際し苦労した点、今後のキャリアプランについてお話しいただきました。3人目は7期生から、現在設計事務所で働きながら建築士の取得を目指し、他大学へ通われている伊部先生より、建築士取得を目指すに至った経緯と建築士取得後の作業療法士としての視点を活かした展望についてお話しいただきました。三者三様のキャリアと今後のプランは作業療法士ならではの視点と多様性に富んでおり、事前に収集した質問だけでなく、当日参加者からの質疑応答も盛り上がりました。また、参加者の中から有志で、今後卒後研修会を運営していく運営委員を募り、10名の卒業生が参加していただけることになりました。新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したとはいえ、未だ収束の見えない感染状況や、日本作業療法士協会主催の研修会の多くがオンライン開催であること、遠方在住の卒業生も参加しやすいという利点を考慮して今回はオンライン開催としましたが、参加者の中から井の頭キャンパスでの対面形式での開催を望む声も多く聞かれたため、次年度以降は現地でのオフライン開催を目指しつつ、オンラインのメリットを活かせるオンデマンドやアーカイブ配信などの方法も取り入れた開催形式を計画していく予定です。
報告者:矢倉義久(作業療法学科1期生)