第19回 杏林大学学校保健実践研究会
第19回学校保健実践研究会を2022年2月26日に、卒業生である現職養護教諭と、これから養護教諭を目指す卒業生や在校生が交流することを目的として、保健学部教職課程運営委員会の主催で、杏里会のご支援のもとに開催いたしました。
今年度は、卒業生19名、在校生54名、教員11名の参加がありました。はじめに、基調講演を川口市立鳩ケ谷中学校校長瀧沢靖雄先生から『学校運営に係る養護教諭の役割について~生徒指導及び教育相談の中核たるに対手に期待する~』と題して、ご自身の30年近い教育経験をもとに、生徒指導の内容の変遷やその本質について、養護教諭と協力し合って教育相談を実践したエピソードを交えてお話しいただきました。養護教諭は学校運営に欠くことのできない存在であることを改めて認識する機会となりました。次に、実践報告として、長野県立東御清翔高等学校(看護学科看護養護教育学専攻2015年度卒)髙見澤理緒先生より『高校養護教諭6年目を迎えてみて~生徒相談活動の各校の違い~』をテーマに、現任校での相談活動における実践事例から、初任校との違いや戸惑い、気づきや学びについての報告がありました。養護教諭としての専門性を発揮する頑張りや、生徒の成長を願いチームでかかわり続けることの意義を共有する機会となりました。
後半の交流会では、感染症対策で困っていることや、講演内容にもあった相談活動に関する悩みが話題になり、他の卒業生や教員、基調講演演者からの助言もあり、積極的な意見交換を行うことができました。Covid-19の状況を踏まえ、昨年に引き続きWebにて開催し、北は長野県から南は高知県まで全国各地からの参加を得て、『距離を越え繋がることができる』という利点を再確認しました。年に1度、杏林大学を巣立った養護教諭が戻れる場、在校生が現場で働く先輩の姿を間近で感じることができる場として、本研究会の存在意義を継承していく所存です。
(第19回幹事大久、関澤、楠田)