保健師0Q会(2022年度実施報告)
保健師0Q会は、平成20年度の卒業生が立ち上げ、今年で13年目を迎えました。会は月1回自主研修として実施しており、今年度は計5回行いました。参加者は1年間延べ80名程度で、毎年保健師1年目のメンバーを迎えています。この会では、事例検討、担当事業の振り返り等をしています。年々、複雑な家庭環境や健康課題を抱える事例が増えており、対応に困難を伴う事も多くあります。対象者の支援について丁寧に振り返り、事例をまとめ、対応を検討する事で保健師としてのスキルアップに繋がっています。様々な自治体等で就業している卒業生らと話し合うことで、多様な視点から前向きなフィードバックを得られる事も大きなメリットです。また、保健師の横のつながりを持てる場でもあります。例年保健師に就職する同級生が少ない上、教育システムや機関・社会資源のネットワーク等の就職先の環境はそれぞれ異なります。特に新任期や、看護師から転職したばかりの保健師は、自身が思い描いていた仕事とのギャップや不安を抱きやすい環境にあります。会に参加すると、恩師や卒業生と顔を合わせ、近況報告や、不安や悩みを相談する事ができます。
今年度もCOVID―19の流行により、多くの影響を受けました。普段は感染症業務を行なっていない保健師や新人保健師も、感染症業務の応援に駆り出され、通常業務をこなす一方で感染症対応を行うこととなりました。保健師0Q会も、感染予防対策から、引き続きオンラインで実施しました。オンライン2年目となり、事例検討などスムーズに行えました。また、参加しやすいメリットから、今年度も多くの新人保健師となった卒業生が参加してくれました。
来年度も引き続きオンラインを活用しながら0Q会を継続し、これからも保健師の仕事を頑張っていこう!と思える会にしていきたいと思っています。